訪問歯科診療について
体が元気な時は3か月に1回は歯の定期検診を受け、歯のクリーニングを行っていたのに、疾病や足のケガなどで歩行困難になり、通院での歯のメンテナンスが中断しお口の中が心配と思われている方は多いと思います。
在宅療養者や要介護高齢者においては、お口の中の衛生状態の悪化に伴い、虫歯や歯周病が発症・重症化することに加え、摂食嚥下機能の低下も重なり、誤嚥性の肺炎のリスクが高まります。
さらに、食べる力が衰えることで低栄養が進み、基礎疾患の回復にも悪い影響を及ぼします。
また、歯や義歯の清掃不良等による口腔環境の悪化に伴い、口腔粘膜の異常や舌苔の付着・口臭が亢進するなど、口腔内に様々なトラブルが生じ、療養生活の大きな障害となります。
2025年問題を控え地域包括ケアシステムの構築が急がれている中、令和元年5月より歯科医師・歯科衛生士が自宅や施設に訪問し治療を受けられるシステムを導入いたしました。
訪問専門の歯科医師が歯科衛生士といっしょに伺います。
訪問診療の時間
火・金曜日 9:00~13:00 (予約制)
ご相談は、以下の用紙をダウンロードしてFAXにてご連絡くださいFAX:0795-82-8301
一般的な訪問診療の流れ
連絡
(ケアマネージャーさん、ご家族の方から)
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歯科医師・歯科衛生士がアセスメントのため訪問
(火、金曜日の午前中にお約束をお取りいたします)
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医療保険で訪問診療
(歯の掃除、入れ歯の調整、簡単な歯の治療等)
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状態が安定すれば(介護保険等)月4回までの口腔ケアに移行
注意点
- 施設、病院等への訪問については受入れ施設側からの許可を必要とする場合があります。また、歯科のある病院への訪問は、原則できません。
- 通院による診療よりも、診療費は割高になります。
- 診療室での治療と異なり、持ち込める器材の制限・患者さんの状態により、治療内容は限定されます
高齢期
健康と要支援・要介護の中間段階にいる高齢者の状態をフレイルと言います
きっかけは、ほんの些細な衰えであり、それは全身が衰えるサインです。
積み重なる前に気付き、機能の維持・改善に取り組みましょう。
あせい歯科では75才以上を対象にアンケートや舌圧測定器を用いて衰える小さなサインを見つけ、衰える前に指導を行うことにより健康寿命を伸ばすお手伝いができればと取り組んでいます。
加齢と共に少しずつ歯茎が下がってきます
歯の根の部分はセメント質でおおわれていて、エナメル質(歯冠部)よりやわらかく、そして口の中を洗浄してくれる効果もある唾液の量も少しずつ低下していくので、若い頃とくらべるとより口の中はむし歯が進みやすい環境になっています。
そこで65才以上で残っている歯の状態によっては、保険適応で予防的な処置(フッ素塗布)を行うことができます。